僕は、会社員として約10年間いろいろな勉強をしてきました。
10年間で、
・甲種危険物
・VBAエキスパート
・公害防止管理者
・品質管理検定
・ボイラー技士
などの資格を所得してきました。
10年の間に、結婚したり、子供ができたりと、人生単位で大きなイベントもありました。
10年間、ひたすら勉強してきたわけではなく、あいだが空く期間は多々ありました。
僕は、特別勉強ができるわけでもなく、好きというわけでもないです。
しかし、会社員として、勉強してきて気づいたことがあるので、それをまとめます。
結論としては、
会社員で勉強をするのであれば、転職を想定して行うべき
です。
現在の職場での自分のポジションや、環境改善などを目的に行うと、逆に、立場が悪くなるケースがあります。
僕の考えとしては、転職を意識して、信用できる人以外には勉強していることは話さないようにした方がいいです。
〇人物像
僕は、それほど偏差値の高くない、私立大学の工学部、化学科を卒業して、素材メーカーに就職しました。
そこで、品質管理の部署に配属されて、現在は、立派に窓際族として日々何をするわけでもなく、ボーと生きています。
〇勉強をはじめた動機
学部卒なので22歳で就職して、勉強をはじめたのは29歳の頃からです。
そのころに転職を考えて、自分の履歴書や職務経歴書を書き、資格欄が空白なのが気になったためです。
転職に有利な資格は何があるだろうと考えました。
〇勉強の略歴
とりあえず、品質管理の部署の末端構成員だったので、品質管理検定の3級を受けようと思い勉強をはじめました。
2級を受けようと思ったのですが、大学を卒業して6年ほど、勉強などしてこなかったので、自信がなく、品質管理検定3級から勉強をはじめました。
品質管理の仕事をしているとはいえ、末端構成員の僕は、社内で研修なども受けたこともなかったので、正直、品質管理の知識はゼロでした。
しかし、3級は思いのほか簡単に取得することができました。
次にエクセルが得意だったので、MOSを受けようと思ったのですが、エクセルは年を追うごとにバージョンが変わって、MOS 2003を持っていても、エクセル2007、2010、2013と変わっていく中で、特に武器になるとは思えませんでした。
その為、バージョンに依存しないVBAの資格にしようと、エクセルVBAのベーシックを受験しました。
会社では、エクセルを使った業務が多く、ひそかにマクロを組んだりはしていたので、エクセルVBAのベーシックも割と簡単に取得することができました。
その翌月に今度は、エクセルVBAのスタンダードを取得しました。
ここまできて、ネットを見ていたら、VBAという言語じたいがなくなるのでは?
という内容の記事を読んで、民間資格の不安定さを感じ、国家資格の勉強へと切り替えていきました。
一応、僕も、化学科を卒業していたので、危険物を取得しようと思いました。
品質管理検定、VBAエキスパートと合格が続いていて、変な自信もついていたので、
今度は、甲種危険物を受験しました。
1か月ほどの勉強で甲種危険物も取得することができました。
ここで、僕も、やればできるという根拠のない自信が芽生えてきました。
そこから、ボイラー技士、公害防止管理者と勉強していくこととなります。
〇資格試験を勉強することのメリット
転職する時に、資格欄を埋めることができること。
それ以外には「やればできる感」を得る事ができることです。
基本、自己肯定感少なめに生きてきた人生のなかで、この「やればできる感」を得られたことは大きいと感じました。
〇資格試験を勉強することのデメリット
勉強をすることによるデメリットはありません。
と書きたいのですが、実は、ここが一番書きたいことです。
学生生活においては、勉強をすることのデメリットはありません。
ガンガン勉強し、いい高校、いい大学に入って損はないでしょう。
しかし、会社員として勉強をすることはデメリットがあります。
日本の会社の内部は、圧倒的に “村社会” です。
村社会では、自分たちと違う行動をとることは許されません。
それが、組織にとってプラスであっても。
仮に10人、あなたの部署にいるとして、自分たちと違う行動をとる人を周りの人はどう思うでしょうか?
もちろん、会社に必要な資格ならば、個人が資格を取得しても会社にデメリットはありません。
そこで、「パレートの法則」というものがあります。
勉強をしていると知った時の周りの割合は、
・応援してくれる人2割
・無関心6割
・マイナスイメージを持つ人2割
となります。
このパレートの法則、自己啓発本では、“応援してくれる人2割” にスポットライトが当たることが多いですが、
“マイナスイメージを持つ人2割” が厄介なのです。
この2割は、どんなことをしてもマイナスイメージを持ちます。
そして、下の者が成長して困るのはだれでしょうか?
そう、自分と立場が近い上司です。
上司とっても、自分が平社員に対して、部長や役員といったレベルの上司が敵意を持つことはあまりないでしょう。
しかし、自分に近い立場の上司だと、ヘタすると立場を追い越されてしまうかもしれません。
近い立場の上司にとって部下はライバルでもあるのです。
日本の会社組織は村社会です。
平社員が課長を敵に回して、会社で生活することは非常に困難です。
課長は回りも味方につけるでしょう。
回りもやはり、権力のある課長の味方になるでしょう。
こんな感じで、会社のため、自分のためと勉強をしているのに、なぜか、会社内では孤立してしまう結果となるのです。
〇結論
結論として、会社員が資格の勉強をしていることを周りには言わないほうがいいです。
勉強をすることがダメなのではなく、周りに周知してしまい、敵を作ってしまうことが問題です。
資格を取得して、現状を良くしたいと考えるならば、「転職」とセットとして考えましょう。
今すぐ転職をしないとしても、
・どういった状態にしたいのか?
と自分のキャリアプランを考え、勉強することが、現状改善への一歩へとつながります。
〇まとめ
まとめとしては、
・会社員で勉強していると知られると敵を作ってしまう。
・資格の勉強をするなら、「転職」をイメージして勉強していきましょう。
です。
勉強することが悪いことではないです。
しかし、この日本の社会は “村社会” という事実をきちんと理解しておかないと、後で理不尽な報復をうけることになるかも・・・
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