エクセルの時間の合計では、勤務時間や生産時間などの集計でよく行いますね。
しかし、その合計が変だと大変です。
この記事では、そんな24時間を超える場合の集計を行う方法について解説していきます。
対策方法としては、
・セルの書式設定の変更
・Text関数の使用
があります。
サンプルを用いてみていきましょう。
エクセルで24時間を超える時間の合計が変になる原因と対策【条件付き書式】
エクセルで24時間の合計を表示させたい場合は「セルの書式設定」を変更することで対策することができます。
サンプルでは勤務時間の合計を行っていますが、合計の表示が非常に少ないです。
これは、通常の「時刻」の書式設定では24時間で一度0とカウントされてリセットされてしまうからです。
なので、通常では24時間を超える時間の表示はできません。
例えば50時間は24時間×2と2時間なので、「2:00」と表示されてしまいます。
なので、書式設定を変更したいセルを選択し、
「右クリック」→「セルの書式設定」と選択して、「セルの書式設定」のメニューを表示させます。その後は
・「表示形式」タブを選択
・「ユーザー定義」を選択し
・「種類」に[h]:mmと入力
・OKをクリック
していきます。
セルの書式設定が変更されて、24時間を超える時間の合計が表示されました。
セルの書式設定では通常の時間の書式は
h:mm
となっています。
h:hour[時間]
m:minute[分]
の略称なのですが、
このhを[ ]で囲うことで、25時間以上の表示が可能となります。
エクセルで24時間を超える時間の合計が変になる原因と対策【TEXT関数】
上述においては、セルの書式設定で25時間以上の表示の方法を解説しましたが、
関数を使用すると「TEXT関数」を使用することでも同様の処理を行うことができます。
今回は、時間の合計なのでSUM関数と組み合わせて使用していきます。
まず、TEXT関数は
=TEXT(値 , 表示形式)
と入力していきます。
今回は、値のところにSUM関数を使用します。
なので、
=TEXT(SUM(C4:C10),”[h]:mm”)
と入力しましょう。
表示形式は先ほどのセルの書式設定と同様に
[h]:mm
を使用します。
“”(ダブルクォーテーション)で囲うのを忘れないように注意してください。
忘れるとエラーになります。
関数を入力してENTERを押すと、セルの書式設定の時と同様に25時間以上の合計が表示されました。
TEXT関数で表示形式を設定しておくと、式をコピペした時に、ペーストした先でもきちんと表示させることができます。
セルの書式設定は簡単ですが、コピペ先では再度、書式設定を行わなければいけなくなるデメリットもあります。
あまりコピペを行わないようなファイルでは「セルの書式設定」
コピペを頻繁に行うようなファイルでは「TEXT関数」
といった具合に使い分けるよよいですね。
エクセルで24時間を超える時間の合計が変になる原因と対策【便利マクロ】
「セルの書式設定」を自動で行ってくれるVBAのコードを紹介します。
コードは以下になります。
SUB ユーザー設定24時間以上()
Selection.NumberFormatLocal = “[h]:mm”
End Sub
これを「個人用マクロブックの標準モジュール」に書き込んでください。
(作業中のブックでもかまいませんが、拡張子を.xlsmに変更しないと保存できません)
エディターはリボンにある「開発」タブにある「Visual Basic」をクリックすると開きます。
(Alt + F11を押しても開きます。)
VBAのコードの解説を行うと
SUB ユーザー設定24時間以上()
マクロのタイトルです。
Selection.NumberFormatLocal = “[h]:mm”
選択しているセルの書式設定を[h]:mmにせよ
End Sub
マクロの終了
という意味になります。
これをエディターの画面右上にある「実行」をクリックして選択メニューの中から
「Sub/ユーザーフォームの実行」をクリックしましょう。
マクロが起動します。
マクロが起動して、選択していたセルの書式設定が変更されて25時間以上が表示されるようになりました。
毎回、マクロを起動させていては面倒です。
Alt + F8を押して、マクロの実行メニューを表示させましょう。
先ほどのマクロの名前を選択して、「オプション」をクリックしましょう。
「マクロオプション」メニューが開くので、
任意のショートカットキーを入力しましょう。
できるだけ、通常のショートカットキーと被らないものがいいです。
例えばCtrl + S や Ctrl + V などは保存やペーストのショートカットで便利なのでやめておくのがよいでしょう。
今回は特になにもない「Ctrl
+ e」としました。
OKをクリックするとショートカットキーが登録されます。
今後は、Ctrl + eのショートカットキーを押すとセルの書式設定が「[h]:mm」に変更されます。
まとめ エクセルで24時間を超える時間の合計が変になる原因と対策
この記事では25時間以上の時間の集計の方法を解説しました。
対策方法としては①セルの書式設定
②TEXT関数があります。
便利マクロも簡単なので使ってみてください。
以上、エクセルで24時間を超える時間の合計が変になる原因と対策でした。
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