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【会社】上司が嫌な人になってしまう心理【上司嫌】【実験】

心理

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 皆さんの会社の上司は良い人ですか?

500人を対象とした意識調査で会社の上司との人間関係に悩んでいる人の割合は70%いるというアンケート結果があります。

大体が「上司が嫌な人」で悩んでいる結果となっています。

そういう私も会社員となって16年になりますが、もちろん上司にたいして「嫌な人だな~」と感じるときは多々あります。

では、そういう「嫌な上司」というものははじめから「嫌な人」なのでしょうか?

その人が入社したときから「嫌な人」ならどうして「出世」ができたのでしょうか?

もちろん「嫌な上司」も会社から一歩離れれば、誰かの子であり、誰かの夫、妻であり、誰かの父、母なのです。

全てにおいて「嫌な人」はいません。

ですが、それならどうして「会社」という組織に属すると「嫌な人間」になってしまうのでしょうか?

もしかしたら、めちゃくちゃ良い人でも「上司」になると「嫌な人」になってしまうのでは?

上司を単に「嫌な人」と定義づけしてしまう前に一度、普通の人が「嫌な上司」になってしまう理由について考えてみましょう。

 それには以下のような実験の結果から推察することができます。

実験の種類

①クッキーモンスター実験(横柄さ)

②「E」を書く実験(視野の狭さ)

③監獄実験(サディスト性)

上記の実験は、人間が「権力」をもつとどうなるかについて研究したものです。

一つ一つ解説していきましょう。

 

クッキーモンスター実験(横柄さ)


 クッキーモンスター実験はカリフォルニア大学で行われた実験です。

なぜ、「人が組織で権力をもつようになると横柄になっていくのか」をテーマにした実験です。

実験の内容は以下になります。

実験の手順

①無作為に選ばれた3人で1つのグループを作る

3人のうち、1人をリーダーの役割にする

30分間の作業を行ってもらう(文章の作成など)

④作業終了後にクッキーを4枚、グループに渡す

⑤クッキーの分配方法を観察する

といった内容の実験です。

結果はどうなったでしょうか?

クッキーは3人に4枚なので必ず1枚余ります。しかし、

ほとんどのグループで「リーダー」に任命された人が「クッキーを2枚食べた」という結果になりました。

無作為に選ばれた集団で、無作為に与えられた「権力」を持つだけで、与えられた側も与えられなかった側もその行為が「当たり前」だと感じてしまうのです。

 会社においては、この「クッキー」が「仕事の経験」や「給料」であったりするわけです。

こういった行為が「当たり前」に続くことで、どれほど良い人であったとしても、

自己の利益を求めることが当たり前と考えてしまう「クッキーモンスター」になってしまうのです。

 

E」を書く実験(視野の狭さ)


次に紹介するのはコロンビア大学で行われた「Eを書く実験」です。

実験の内容は以下になります。

実験の手順

①実験対象者を2つのグループに分ける

②一方には権力を持った経験を語らせる

③もう一方には権力がないと感じた経験を語らせる

④対象者に自分の額に「E」を書かせる。

⑤その「E」の向きを観察する

といった内容の実験です。

この実験の結果からわかることは「視野の狭さ」です。

②で権力持った経験を語らせたグループの方は、鏡で映った場合(他者からみた場合)に反対向きになる「E」を書く傾向が強くなる結果となりました。

自分から見て正しい「E」の向きと、相手から見て正しいEの向きは逆になります。

もとろん額に書くのですから、普通は、相手から見た場合を想像するでしょう。

しかし、「権力」について語らせた場合は、この「相手から」の視点が抜け落ちてしまう傾向がみられたのです。

もちろん、この実験対象者は無作為に選ばれた人たちであり、実際のその場で「権力」がある立場なのではなく、「権力があった」と語らせただけで、「自分本位」な考え方になってしまう傾向があることが分かりました。

私生活では「気づかい」のできる、良い人でも、「自分が権力を持つ」ことをイメージするだけで、「他者からの視点」でものごとを見れなくなってしまい、思考の視野が非常に狭くなってしまうことが分かりました。

 

監獄実験(サディスト性)

これはスタンフォード大学が行った実験で、映画の「エス」のもとになった実験なので、有名な実験ですが、実験内容は以下になります。

実験の手順

①実験対象者を2つのグループに分ける

1つのグループを看守の役割をやらせる

③もう1つのグループに囚人の役割をやらせる

④この状態でしばらく観察する

といった内容の実験です。

この実験では「人間の行動の善悪は性格や人間性といったもので決定するものではなく、その人が置かれている役割に依存する」が分かりました。

この実験は7日目で実験が中止になってしまうほどに、看守側と囚人側での対立が激しくなり、被害が大きくなってしまいました。

 会社は、いろいろな「役割」、「役職」に分かれて、運営されている一種の仮想世界のようなものです。

「係長」より「課長」の方が権限は大きいですが、「Aさん」より「Bさん」の方が偉いということは本来無いはずです。

しかし、会社ではその人の「役割」、「役職」こそがその人自身の「価値」のような考え方に染まってしまい、

①「課長」のいう事は「係長」はどんなことでも聞かなくてはならない

②「課長」のAさんの言う事は「係長」のBさんはなんでも聞かなくてはならない

と①から②に思考が変化し、最後にはそこから「役職」が消えてしましまい

Aさんの言うことをBさんがなんでも聞いて当たり前だになってしまいます。

仮にその要求が会社運営の範囲を大きく外れている場合でも「あたり前」になってしまい、

BさんがAさんの言う事を聞かないと「個人攻撃」「人格否定」などをしていいんだとなってしまいます。

先にも、述べたとおり、「役職」はあくまで、会社運営をスムーズに進めるための「役割」でしかありません。

「学級院長」や「クラブ活動のキャプテン」と一緒です。

決して絶対的な「価値」ではないのですが、「勘違い」が正当化されてしまい、あたり前化した時に、人間の「サディスト性(攻撃性)」があらわになるのです。

 

まとめ 普通の人が嫌な上司になる理由


 上記の実験の結果をまとめると、「権力」を持った人が陥りやすい状態として、

権力を持った状態

①横柄になる

②視野が狭くなる

③攻撃性が増す

といった結果になりました。

これはあくまで私の独断と偏見ではありますが、「頭の悪い人の特徴」として

何事にも横柄で、考え方の視野が狭く、小さなことでギャーギャーわめくというイメージがあります。

反対に「頭の良い人の特徴」としては、

誰に対しても公平に接し、考えかたの視野が広く、優しいイメージがあります。

つまり多くの人は「権力」を持つことで「頭が悪くなる」という事です。

これは、「会社」という範囲だけでなく、歴史上の「偉人」たちでも多くみられます。

海外では、「独裁者」というものが歴史上登場します。

・ドイツのヒットラー

・カンボジアのポルポト

・ソ連のスターリン

・中国の毛沢東

といった人々です。

その独裁者たちも初めから、「独裁者:BOSS」だったわけではなく、全てがダメだったわけではありません。

始めは、みな優秀な「指導者:LEADER」でした。それゆえに多くの人々がその人に付き従ったわけですから。

このように、「権力」というものは、人を横柄にし、視野を狭くし、攻撃性を高める効果があるということだけは覚えていましょう。

自分たちが「嫌な上司」と会社で接する際は、

「ああ、権力に振り回されているなぁ」と客観的に考えましょう。

肝心なことは自分自身が「権力」をもったときにその「力」に振り回されないことです。

以上、普通の人が「嫌な上司」になってしまう理由の解説でした。

 

koneka1208

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