この記事では「エクセルでヒストグラムを作りたいときどうしたらいいか?」を解説していきます。
まず、ヒストグラムとは長さ、重さ、時間などの軽量値データがどんな分布をしているのかを見やすくあらわした柱状の図で、日本語でいうと「柱状図」といいます。
ヒストグラムをつくると、個々のデータでは見えてこなかった、データの全体の姿を見ることができます。
では、サンプルのデータからヒストグラムを作っていきましょう。
【エクセル】エクセルでのヒストグラムの作り方【FREQUENCY関数使用】
エクセルでヒストグラムを作る場合はFREQUENCY関数を使用すると便利です。ただ、FREQUENCY関数は使用するときに、ちょっとしたコツがあり、それはFREQUENCY関数は「配列化」させて使うということです。
サンプルのデータからヒストグラムを作っていきましょう。
基本統計量の算出
まず、ヒストグラムを作る場合には、標準偏差、最大値、最小値を算出しておくと分かりやすいです。
標準偏差は出力させたいセルに
=STDEV(セル範囲)
と入力します。
標準偏差が表示されました。
つづいて、MAX関数、MIN関数を使用して最大値、最小値を求めます。
最大値:=MAX(セル範囲)
最小値:=MIN(セル範囲)
と入力します。
データ区間の決定
最小値と最大値が入るように、データの区間を決めます。
今回は最小値が4で最大値が112なので、0~140までの区間を10きざみでデータの区間としました。
FREQUENCY関数を使用する場合は関数なので、ここは後でも変更できるので、出来るだけ大きくデータ区間をとっておくと後で、変更もきくので楽です。
FREQENCY関数の入力
データの区間が決定したら、いよいよFREQUENCY関数を使っていきましょう。
他の関数、例えば、AVERAGE関数などは、最初に式を入れて、その後でセルをドラッグさせて下のセルにも式を反映させますが、FREQUENCY関数の場合は「配列化」するために、あらかじめ、式を反映させるセル範囲を選択しておきます。
このあらかじめ、セル範囲を選択しておくのは、FREQUENCY関数を使用するときだけでなく、他の関数を使用するときにも使うと便利な時短テクです。
FREQUENCY関数は
=FREQUENCY(データ範囲,データの区間)
と入力します。
=FREQUENCY(データ範囲,データの区間)
と入力したら、
Ctrl + Shift +
Enteを押します。
これで数式が配列化されます。
一度に全ての区間でのデータの「頻度」が求めらたので、後はこれをグラフ化していきましょう。
グラフの挿入
グラフ化したいデータを範囲選択したら、リボンにある「挿入」からグラフを選択します。今回は、ヒストグラムなので「棒グラフ」を選択しましょう。
データが選択されて、棒グラフが挿入されました。
これでも、データの雰囲気はつかめるのですが、もう少し、ヒストグラムらしく、ビジュアルを整えていきます。
棒グラフの「棒」を選択して、右クリックをし、「データ系列の書式設定」をクリックします。「系列のオプション」を変更できるので、「要素の間隔」のパラメーターを変更します。
要素の間隔を「10%」としました。
棒グラフの「棒」が大きくなり、だいぶんとヒストグラムらしくなりました。
「データ系列の書式設定」は上の×ボタンを押すと閉じるので、閉じたら、ヒストラムの完成です。
頻度的には、10と120のデータが離れ小島としてあることがわかります。
まとめ 【エクセル】エクセルでヒストグラムをつくるにはどうしたらいい?【統計】
この記事では「エクセルでヒストグラムを作りたいときどうしたらいいか?」を解説していきました。
ヒストグラムは工程や、実験で得られたデータを分析するのによく使う手法です。
品質管理においてもQC七つ道具のなかに入っています。
ヒストグラムの形状でも名前が付けられており、性状な母集団であれば正規分布という山形の形状になるのですが、今回のように、異常値があると離れ小島形になります。
他にも、データを性状に読み取れていない「歯抜け型」、母集団の層別がきちんと行われていないであろう「ふた山形」、データを手動で修正したであろう「絶壁形」などがあります。
以上、エクセルでヒストグラムを作る方法でした。
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