「節分に豆をまく理由」や「宵越しのお茶は体に悪い」といった風習や迷信を解説

この記事では、「節分に豆をまく理由」や「宵越しのお茶は体に悪い」といった、私たちが日本に住んでいて、よく耳にする風習や迷信についてその理由を解説します。

ではいきます！

●節分に豆をまく理由

節分は、一年を4つの季節に分けた時の分け目に当たるので “節分” と言います。

立春、立夏、立秋、立冬の前日です。

一年のはじめという理由で、やがて立春だけが強調されるようになりました。

節分の行事は、古くは遣唐使の時代にまで遡ります。

中国の“追儺”（ついな）という儀式に由来すると言われ、追儺は「鬼やらい」とも言い、疫病や災害を追い払う行事で、鬼を桃の弓、葦の矢で追い出すといった儀式でした。

この儀式は、当時、平安時代の貴族の間で12月に行われていました。

これが、一年のはじめということで、立春の前日、2月に行われるようになりました。

いつから弓や矢から、豆をまくようになったかははっきりしていませんが、理由は諸説あります。

日本人は昔から、健康であることを「まめ」といいます。

また、鬼の目を打つことから、

・魔の目を打つ→魔目

他にも、魔を滅ぼすことから、

・魔を滅ぼす→魔滅

となり、豆をまくようになったとされています。

また、豆をまく際には、炒った豆をまくようになったのは・・・

 

昔、佐渡島に、人々に害を与える悪い鬼が住んでいました。

それを知った神様が鬼を退治するために、鬼と賭けをしました。

「夜のうちに金北山に百段の石段を作ることができたら、鬼よ、お前の勝ちとしよう」

とうていできないと思っていた神様でしたが、鬼は夜のうちに九九段の石段を作ってしまいました。

焦った神様はニワトリの鳴きまねをしました。

すると、ニワトリたちは一斉に声をはりあげて鳴き始めました。

ニワトリの声は朝を告げるものなので、

鬼は朝になったと思い、神様に降参しました。

もう一歩のところで負けた鬼は悔しがり、

「豆の芽の出る頃にまた来るぞ」

といって退散していきました。

このことから、神様が豆の芽がでないように、人々に豆を炒るように言ったといいます。

●宵越しのお茶は体に悪い

お茶（緑茶）にはいろいろな栄養素が含まれています。

ビタミンC、カフェイン、タンニンなどです。

カフェインは疲れを取ってくれるし、タンニンは胃を刺激して、働きを活発にしてくれます。

また、お茶には気分を和らげてくれる作用もあり、私たちの日常に欠かせないものです。

このように、いいことずくめのお茶ですが、なぜかしら、昔から「宵越しのお茶は体に悪い」と言います。

原因はお茶に含まれるたんぱく質とタンニンにあります。

お茶の葉に含まれているタンパク質は、長時間気温の高いところに置いておくと、細菌やカビが生えてきます。

タンニンは時間を置くことで酸化され、この酸化されたタンニンには、胃の粘膜を刺激しすぎて炎症を起こさせる作用があります。

こういったことから、昔から「宵越しのお茶は体に悪い」と言い伝えられてきました。

●まとめ

この記事では、「節分に豆をまく理由」や「宵越しのお茶は体に悪い」といった風習や迷信を解説しました。

昔から、私たちがなんとなく行っている風習や、なんとなく耳にしたことがある迷信にもきちんとした理由があります。

その理由を知るだけで、なんとなくの日常が少し変わって見えるかもしれませんね。