この記事では、私がVBAエキスパートのエクセルスタンダードを取得した時の勉強時間とメリットについて解説します。
●VBAエキスパートエクセルスタンダードとは
VBAエキスパートはオデッセイコミュニケーションズが主催する、VBAのコーディング能力を評価する検定試験です。
試験形式はCBT形式なので、パソコンで受験して、結果はその日にでます。
私の時は、試験が終了したら、すぐに結果がパソコンの画面に出て、そのまま結果をプリントアウトして渡されました(笑)
合格範囲は1000点満点中、650~800点以上で合格とされています。
受験料は14,850円とすこし高めです。
●受験理由
もともと、VBAエキスポートのエクセルベーシックを取得していたのですが、もし、転職するのであれば、より上位資格であるエクセルスタンダードを取得していた方が有利ではないかと思い受験しました。
実際、こういった能力を見る検定試験では、上位資格がある場合は、下位資格はあまり評価されない傾向があります。
それに、ベーシックの内容では“ユーザーフォーム” や “イベント処理”
には対応できておらず、個人で使う分には問題ないのですが、会社内で多数の人が使用するシステムを作るには、知識として足らない印象がありました。
●勉強時間
勉強時間は私の場合、エクセルベーシックを取得した後で、1か月半でした。
勉強時間も
週5時間として5週間で25時間です。
この辺は、私の場合、会社でもともとVBAを使ってマクロを組んでいましたし、
先にベーシックの方も取得していたので、
もし、何も予備知識が無い状態からスタートしてエクセルスタンダード合格を狙うなら、
勉強時間は40~50時間程は見ておいた方がいいでしょう。
試験の内容はそれほど難しくなく(クセが無く)、国家資格のように法令を覚える必要はないのですが、
プログラミングの勉強はなかなか敷居が高く感じる人が多いです。
●メリットとデメリット(採用者の意見)
取得するメリットとしては、転職時にVBAでマクロを使用できることをアピールすることができます。
私も、いろいろな中途採用者の履歴書を見てきましたが、
皆やはり、アピールポイントとして、
・エクセル、ワード、パワーポイントできます。
・エクセルでのグラフの作成など得意です。
・オフィスソフトの使用には慣れています。
等といった事は書かれているのですが、実際入社して、仕事をしてもらうと初めから、
「この人、エクセル得意だな」
と思った人はいません。
そんなものは、仕事をする上で覚えてもらえればOKなのですが、
エクセル得意という人の多くは、すでにその会社にある基幹システムに
・入力をする
・所定の書式でグラフ化する
・書式の決まった文書を作る
といった作業をしている人が多い印象でした。
エクセルで “入力” が得意なのと、エクセルファイルでシステムを作るのでは、また求められる能力も違ってきます。
しかし、エクセルの能力というのは、“面接”や“書類選考”の中ではなかなか判別することは出来ません。
そこで、こういった検定試験が履歴書に書いてあると、それだけで、
“ああ、この辺の知識はあるのだな”
とすぐに分かることができます。
特に、VBAエキスパートはメジャーな資格ではない分、印象に残ります。
デメリットとしては、
・受験料が高い事と、
・自分の期待値を上げてしまう
ということがあります。
VBAエキスパートのエクセルスタンダードに合格したとしても、実際に自分でいろいろなマクロを作っていかないと、正直、自在に相手の“期待通り”のマクロを作れるようにはなりません。
料理の資格を取るのと実際の料理をつくるのとはまた別の話です。
スタンダードになると、自分で記述する問題もでるのですが、なかなか、実務レベルではありません。
VBAエキスパートを取得したからと言って、VBAの勉強を止めてしまうと、実務では使えずにガッカリされてしまうかもしれません。
●出題範囲
・プロシージャについて
・変数の活用
・ステートメント
・ファイルの操作
・ワークシート関数の利用
・検索とオートフィルター
・データの並び替え
・テーブルの操作
・エラー対応
・デバック
となっています。
私が受験したときは、“OLEオートメーション”と“レジストリの操作”があったのですが、
現在では、“ワークシート関数”や“オートフィルター”についてに変っています。
正直、どちらが難しいかというより、結局、実務でマクロを作ろうと思うと両方とも使います。
●受験対策
VBAエキスパートの受験した時の勉強方法としては、
・公式テキストを買う
・付属の演習問題、模擬問題を解く
・本を読む
を繰り返していました。
実務では、VBAを使って、いろいろなマクロを作るのが一番“力”になるのですが、
試験に合格するとなると、この方法が一番です。
問題のクセがあるので、何回も解いていくと、プログラムを作れなくても、
問題は解ける状態になります。
後は、付属の演習問題、模擬問題で100点を取れるようになれば、合格圏内にはいると思っていいでしょう。
●まとめ
今回はオデッセイコミュニケーションズが主催する、VBAエキスパートエクセルスタンダードの受験について解説しました。
まとめると
・受験料14,850円
・勉強時間25時間(ベーシック取得済み)
・メリットとしては、転職時それなりにアピールになる
・デメリットとしては、期待値を上げてしまう。
・受験対策としては公式テキストを買おう
です。
正直、VBAエキスパートに合格できた時点では、バリバリと実務レベルでVBAのコードを書いて、プログラムを組むことは難しいでしょう。
しかし、体系的にVBAの知識を勉強することができ、
転職時にもアピール点になるので、資格取得はオススメです。
後は、自分でガンガンとプログラムを書いて、慣れていけば実務レベルでも使いこなす事が出来るでしょう。
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