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水銀排水の処理を徹底解説【水質有害物質特論③】

公害防止管理者 水質有害物質特論

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水銀排水の処理
この記事では、水質関係公害防止管理者の水質有害物質特論に合格することを目標として、勉強をしていきます。

前回は「クロムⅥ排水の処理」について解説しました!

今回は「水銀排水の処理」について勉強していきます。 

【水銀の化学的性質】

化学的性質で覚えておくべきポイントをピックアップすると以下になります。

化学的性質

・硝酸に溶けるが、塩酸には不要である。

・水銀はほかの金属とアマルガム(合金)を作る。

・鉄、ニッケル、コバルトとはアマルガムは作らない。

2価の化合物の方が水に溶けやすい。

・水銀化合物は還元されやすく、還元剤によって金属水銀となる。

・水銀Ⅱは有機水銀化合物(メチル水銀、エチル水銀)をつくりやすい。

 

【水銀の処理方法】

水銀の処理方法には以下の3通りの方法があります。

Ⅰ 硫化物凝集沈殿法

硫化物沈殿法

・水銀Ⅱを含む排水に硫化水素や硫化ナトリウムを加えた後、発生した硫化水銀を沈殿分離する。

pH68程度にするとよい。

・錯イオンの生成を抑えるのに鉄Ⅱや鉄Ⅲの鉄塩が添加される。

・鉄塩は硫化水銀の再溶解を防ぐ

・臭気や腐食性、処理操作の難しさの問題がある。

Ⅱ キレート樹脂法

キレート樹脂法

pH26の酸性下で少量の塩素を添加して、水銀をイオン化し、これをキレート樹脂を充填した反応塔にとおして水銀を吸着除去する。

キレート樹脂の種類は以下です。

・チオール形

・チオ尿素形

Ⅲ 活性炭吸着法

活性炭吸着法

・水銀の活性炭の吸着量は50/gと大きい

・酸性(pH16)の方が高い。

・コストが高いので、水銀濃度が高い時は硫化物凝集沈殿法と組み合わせて処理すると良いです。

 

【有機水銀含有排水の処理】

 有機水銀化合物は、pH1以下の強酸性下で塩素により酸化分解し、無機水銀化した後に、硫化物凝集沈殿処理を行い、仕上げとしてキレート樹脂で処理する。

 有機水銀化合物はアルキル基の炭素数が小さいほど酸化分解しにくい。

 

まとめ 水質有害物質特論「水銀排水の処理」の勉強

 今回は、水銀排水の処理についての勉強を行いましたが、ポイントをまとめると以下になります。

・水銀は他の金属とアマルガムという合金を作るが、鉄、ニッケル、コバルトとはアマルガムを作らない

・水銀の処理方法としては「硫化物凝集沈殿法」「キレート樹脂法」「活性炭吸着法」があります。

・硫化物凝集沈殿法はpH68

・キレート樹脂法はpH26

・活性炭吸着法はpH16

特に硫化物凝集沈殿法の流れ、

「水銀Ⅱを含む排水に硫化水素や硫化ナトリウムを添加させて硫化水銀を生成して、そこから沈殿分離させる」

は必須ですので覚えておきましょう。

キレート樹脂法は非常に高価であるため、最初に硫化物沈殿法であらかた「水銀」を除去したあとに、仕上げとして使用します。

活性炭吸着法は酸性(pH1~6)で、吸着率が高くなります。 

koneka1208

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