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有機りん・PCB排水の処理を徹底解説【水質有害物質特論⑦】

公害防止管理者 水質有害物質特論

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有機りん・PCB排水の処理

この記事では、水質関係公害防止管理者の水質有害物質特論に合格することを目標として、各科目の勉強をしていきます。

前回では「アンモニア・硝酸排水の処理」について解説しました!

今回は「有機りん・PCB排水の処理」について勉強していきます。

【有機りん排水の化学的性質】

有機りん化合物はりん原子を含む有機化合物をいい、農薬をはじめ合成樹脂の可塑剤、解明活性剤などで使用されている。

有機りんの種類としては以下の4つがある。

有機りんの種類

・パラチオン

・メチルパラチオン

EPN

・メチルジメトン

注意点として、パラチオンは濃硝酸などで分解すると、より毒性の強いパラオクソンが生成する。

【有機りん排水の処理方法】

有機りんは水に難溶であるため、アルカリ剤で加水分解することによあり、毒性を大幅に下げ、そのご凝集沈殿処理をする。

処理のポイント

・活性炭でも吸着除去することができる。

・加水分解後の有機りんは希釈して活性汚泥法で処理できる。 

PCB排水の化学的性質】

PCBはポリクロロビフェニル誘導体の総称で、ベンゼン環が2つ結合したビフェニル分子の水素原子を塩素で置換した有機物です。

PCBの化学的性質としては、

性質のポイント

・水には難溶だが、有機溶剤にやよく溶ける。

・ビフェニル分子に結合する塩素数が増加すると粘性が増加する

・酸、アルカリで煮沸してもほとんど分解せず、難燃性で化学的には非常に安定している。

PCB排水の処理方法】

PCB排水は

処理法

①生物処理

②吸着法

③ガンマ線で分解

④燃焼処理

が適用れます。

①生物処理

塩素数2以下のものは活性汚泥法などの生物処理で酸化分解することができる。

塩素数が大きすぎると活性汚泥で酸化分解ができないので注意が必要である。

②吸着法

PCBは疎水性であるので、活性炭で吸着除去することができる。

③ガンマ線で分解

PCBはコバルト60のようなガンマ線照射により分解が可能です。

ガンマ線を照射させることにより、80%以上の分解率があるという報告もあります。

④燃焼処理

高濃度PCBの処理では、噴霧燃焼などによる燃焼処理が適用される。

この時の燃焼温度は、1100℃以上が必要。

【まとめ 水質有害物質特論有機りん・PCB排水の処理」の勉強

有機りんは非常に毒性の高い農薬として使用されていて、通常では生物処理が困難ですが、アルカリ剤を用いることで加水分解させ、毒性を大幅に下げると、活性汚泥法で処理することができます。

パラチオンは濃硝酸で分解すると、より毒性の強いパラオクソンが生成するので注意が必要です。

PCBは水に難溶(疎水性)なので、活性炭での吸着除去ができます。

塩素数が2以下であれば活性汚泥法なでおの生物処理も行うことが可能。

その他の処理法としてガンマ線、燃焼処理があります。

燃焼処理は特に1100℃以上の高温で、高音部を通過する滞留時間をできるだけ長くとる必要があります。

水質関係公害防止管理者試験の水質有害物質特論は難関科目ですが、一つずつ勉強していきましょう。


koneka1208

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