水質関係公害防止管理者試験を受ける時に、最初に勉強するのは公害総論ですが、これは、他の、大気や、粉じん、ダイオキシンなどの公害防止管理者を合格していると科目免除にすることができます。
なので、水質関係公害防止管理者として最初の科目としては、この水質概論になります。
この記事では、水質概論はどのような科目なのか紹介していきます。
内容⓵水質汚濁防止法
水質汚濁防止法では、最初に水質環境基準を覚えていき、水質汚濁防止法の
・目的
・届け出の義務
・事故時の措置
・緊急時の措置
といった水質汚濁防止法とは?といった内容を覚えていきます。
内容②公害防止組織の整備に関する法律
二つ目の内容も法規です。
今度は、公害防止管理者の選任義務や、特定工場とは?
といった公害防止組織を整備するにあたり必要な法律の知識となります。
内容⓷過去の公害
今度は法規関係ではなく、過去に起きた公害事件の内容を勉強します。
過去に、水質関係でおきた公害事件とは、
・イタイイタイ病
・水俣病
・パルプ工場排水事件
といったものが挙げられますが、こういった事件の時系列や、発生場所、原因物質を覚えていきます。
内容④水質汚濁の現状
これが、絶妙にやっかいな内容の水質汚濁の現状です。
この分野は最新の情報をネットなどで入手して調べておかないといけません。
水質汚濁の達成状況であったり、環境基準を超過している項目といった最新のトレンドが出題されます。
過去問だけの勉強ではきついかも・・・
内容⑤水質汚濁物質とその指標
水質汚濁物質の種類
・pH
・BOD
・COD
・ノルマルヘキサン抽出物質
・ふっ素
・ほう素
・PCB
といった、汚濁物質や、水質指標の個々の項目について勉強します。
この分野は覚える項目の数が多いので、なかなか勉強が進まないかもしれません。
しかし、水質概論を勉強しているということは、次の汚水処理特論も勉強するはずです。
ここの項目は、水質関係公害防止管理者の勉強をする上で、確実に知っておいたほうがいい内容ばかりなので、
ここでキチンと内容を整理しておけば、汚水処理特論や水質有害物質特論を勉強するときにも、役立ちます。
水質有害物質特論などは、より多くの項目をより詳細に学習しなくてはならないので、ここで、勉強しておくと、後で、非常に助かります。
内容⑥水質汚濁の機構
ここでは、どのようにしたら、水質汚濁が自浄し、きれいになるかを勉強します。
私も、第一種水質関係公害防止管理者をもっているのですが、
忘れもしません。
私が受験した年には、今までの過去問ではでなかった、植生の区分という、河川のどの程度にどういった植物が生えているかという内容についての問題がでました。
答えはギシギシでした。
試験の直前に読んでいたのに、正解できなかったことが今でも忘れられません。
そんな感じで、意外なところがでてくるので、要注意です。
内容⑦水質の計算
これは、単純に汚濁負荷や、濃度計算などが出題されます。
この分野は、ほぼほぼ、汚水処理特論の内容とも被っているので、キチンと勉強しておけば、汚水処理特論を勉強するときに楽です。
私は、勉強を進める時に、一番ボリュームのある、汚水処理特論から進めたので、後々になって、しまったと思いました。
内容⑤の水質汚濁物質の項目にしても、先に水質概論を勉強しておけば、もう少し、すんなりと頭に入ったのかな?と思います。
内容⑧水生生物
水質汚濁と生物指標です。カゲロウやサワガニはきれいな水、ボウフラは汚い水といったように、生物が生息することによる指標を勉強します。
例年、結構な確率でここの内容で出題されています。
内容⑨水質汚濁の影響
最後に人体や農業、水産業への影響についてです。
閾値や半減期といったすこし難しい内容になっていますが、
生物が好きな人にはとっつきやすい内容になっています。
まとめ
この記事では、公害防止管理者の水質概論の勉強内容について解説しました。
水質概論の内容は、この後に続く、汚水処理特論、水質有害物質特論の内容にも、被っている部分が多いので、ここでキチンと学習していれば、あとあと楽に勉強することができます。
法規の部分は覚えるしかないので、とっつきにくいですが、自身が公害防止管理者として、仕事をする上では、必須の知識となります。
がんばりましょう。
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